再生医療 |
|
||
広い意味での再生医療にはご存知、羊のドリーの様に丸ごと再生するクローン技術・どんな臓器にもなる可能性をもつ受精卵が分化する前の細胞(ES細胞)を株化する技術など倫理的な問題が常に付きまとうものも含まれます。 しかし最近のバイオテクノロジーの進歩はめざましく、このような生殖細胞を用いないで、目指す組織や臓器を作り出す可能性が広がりました。 生殖細胞を用いずに成人の骨髄液より採取した間葉系幹細胞(MSC)を培養することにより目指す組織を作り出せるようになってきました。 このような組織の再生をする技術をティッシュエンジニアリング(組織工学)と呼びます。 現在、歯科に関係する技術はまず培養骨、骨膜培養、歯肉培養、小唾液腺培養ぐらいまでが実用段階で次いで象牙質の再生が実用化前、最後に歯そのものの丸ごと再生が研究中と言うのが本当のところでしょう。TV,新聞などのメディアでの紹介では歯そのものの再生がすぐにも出来るイメージを与えますが実用化までにはまだいくつものハードルがあると思います。 インプラントに応用可能な技術として重要になるのは培養骨が1番で次いで骨膜でしょうか。この辺はインプラントをされる先生のレベルによって意見が分かれるところでしょう。しかし、この骨と骨膜の2つの培養技術がインプラント治療における骨 量の不足をカバーするために開発された、様々な高度な手技を劇的に簡易化する可能性を秘めています。 ここまでの用語の解説です。次は骨培養についてです。 クローン技術・・・遺伝的にまったく同じ個体を作る技術でいわゆる代理母方式。 ES細胞・・・Embryonic stem cellの略で万能細胞と呼ばれています。 MSC・・・Mesenchymal Stem Cellの略で間葉系幹細胞とも呼ばれ、骨髄組織中に存在する。骨や軟骨・神経・筋肉などになります。 |
アメリカからの最新インプラント情報 | ドイツの最新インプラント情報 |